2014年9月5日
2014年度の地域力活用市場獲得等支援事業に関連して、台湾 崇越集團の郭会長御一行様をお迎えし、四国内(徳島県及び愛媛県)の農業関連施設の視察や農業関係者との交流会を行いました。
■ 試食会について
海外展開を考える徳島の営農者や食品会社など10数社が食品や加工品を持ち寄り、藤田シェフによる食材を活かした料理をTOPCO郭会長御一行にご試食いただき、意見交換を行いました。
■ (株)那賀ベジタブルについて
室温、水温、液肥の量、水質等の条件を植物栽培に適した状態に維持し、工場内の空気環境にも細心の注意を払ったクリーンルームにて、いわゆる人工光による野菜工場での生産を行っています。
■ 植物工場の視察について
台風11号、12号の豪雨で大きな被害があり、後片付け等で大変な時期にも関わらず、快く視察を受け入れてくれました。
4人単位で工場内を見学しましたが、技術的なことなど熱心に質問するあまり、予定時間を大きく超過してしまいました。台湾の担当者からは、葉物野菜の植物工場は、コスト的に難しそうだとの感想が聞けました。
■ 新野木材(株)について
年間約5,000トンの生しいたけをオガコ・チップで栽培し、贈答品として全国へ出荷しています。 高品質のしいたけを安定して供給できる体制を確立し、2008年にブランド名「しいたけ侍」で商標登録。テレビ番組「ほこ×たて」にも出演しました。
■ しいたけハウスと選果場の視察について
菌床しいたけのハウスを視察したのは初めてらしく、大変驚いていました。その後、オガコの製造工程やしいたけの選果場を視察し、意見交換を行いました。
トレードマークである「しいたけ侍」がプリントされたTシャツやそのキャラクターのストラップ、しいたけを詰める箱を高級感溢れる木箱にするなど、ブランド戦略と販売戦略がとても参考になったようでした。
■ 西地食品(有)について
徳島ですだち、ゆず、ゆこうなどの生産加工とたけのこの水煮缶製造やしょうがの栽培を行っています。
「安心・安全」を守る果汁作りは、天然果汁100%はもちろん、自然の香りを残すため、防腐剤を一切使用しない無添加にこだわっています。
■ 食品工場の視察について
訪問時間の関係で製造は終わっていましたが、自家農場のゆずや工場内、冷蔵庫などを視察しました。懇談しながらいただいた「ゆずシロップ」の炭酸割りは大好評で風邪予防に効果があることからお湯割りで子供に飲ませるなど様々な用途が考えられます。
また、製品名に専務の名前が入った「真由美のすだち香汁」など特徴的なネーミングも好評でした。
■ (株)ハレルヤについて
徳島で生産された果物や野菜を積極的に使用し、徳島の伝統的食文化の維持と継承に努めながら安全で安心な商品を提供している老舗菓子メーカー。代表的な商品に徳島みやげの代名詞とも言える「金長まんじゅう」があります。
■ 工場見学について
残念ながら当日は製造ラインが稼働しておらず、商品が出来上がるまでの工程を見ることはできませんでしたが、見学コースに設置されたビデオやライン設備を見ることで稼働時の雰囲気を感じていました。
見学の後、飲み物とお菓子をいただきました。
■ 大塚製薬(株)の能力開発研究所について
社員の教育施設として設立された能力開発研究所は、大塚独自の「新しいモノの創造」を推進するため、本研究所のテーマである「発想の転換」を象徴する各種のモニュメントが配置されています。
■ 視察内容について
トマトホールの天井を覆い尽くすトマトの巨木に圧倒されながら、数本の苗が成長したもので1年間に数千個の実を付けるとの説明を聞き、更に驚かされました。
その他にも樹齢100年の杉の巨木を一年かけて曲げて作ったオブジェなどがあり、まさしく「発想の転換」を具現化したものでした。
■ (株)昆布森について
四国・えひめ、珍味の里としても知られる松前町で創業し、40年。創業以来、わかめ、芽かぶ、こんぶ、ひじき、ちりめん等の人の体にやさしい「海の恵み達」を大量生産ではなく、職人による丁寧な作業によって製造・加工しています。
■ 乾燥加工珍味製造工場の視察について
全ての商品を自社工場にて作っており、一つ一つが職人による手作りが中心で、温かみのあふれる商品づくりを行っています。また、安心安全な商品づくりのため、原材料、製造過程、加工方法など、あらゆる部分で妥協せず、日々チャレンジしているそうです。
■ 試食会について
海外展開を考える愛媛の営農者や食品会社など数社が食品や加工品を持ち寄り、長谷料理長による食材を活かした料理をTOPCO郭会長御一行にご試食いただき、意見交換を行いました。
■ 日本食研文化博物館について
日本食研ホールディングス(株)の「観光案内」として、KO宮殿工場、宮殿食文化博物館をはじめ、多くの見学施設があります。中でもKO宮殿工場はヨーロッパを代表するベルベデーレ宮殿をモチーフとして建設され、衛生的で環境に配慮した最新鋭の調味料製造ラインがご覧いただけます。
■ 工場の見学について
KO宮殿工場、宮殿食文化博物館、ハム研究工場、世界ハム・ソーセージ博物館、世界食文化博物館、日本食研 歴史館、日本食研 商品展示館、バンコ・ショップと時間の無い中、たくさんの施設を見学し、最後にはお土産を頂きました。
郭会長が観光事業に関心を持っており、とても熱心に説明を聞いていました。
■ 愛媛大学 植物工場研究センターについて
1979年に「制御化農業実験実習施設」を、1988年に「専門教育コース」を設置し、植物工場に関する研究、教育を実施。その後、植物工場の研究をより一層推進することを目的として、2012年4月に植物工場関連のセンターを統合する組織改編を行い設立されました。植物工場の基盤技術の研究開発から、実証・展示、人材育成等の活動が展開されています。
■ センターの見学について
生憎の天候でしたが、古くから「植物工場」に関する研究や教育に注力されている愛媛大学の植物工場研究センターを訪れました。愛媛大学の取組みとして「スピーキング・プラント・アプローチ」技術について説明を頂き、植物工場を見学しました。
高額な装置が何台もあり、共同研究にて先進的な装置の開発をしています。