情報技術（ＩＴ）の普及・拡大により、情報化社会がますます発展していく中、ＩＴ関連事業の需要は、さらに高度化し多様化しています。
しかし、四国地域内のＩＴ関連事業者の多くは小規模な事業者であり、大手企業と比べ、資金力、営業力、人材など経営資源が限られていることから、行政及び民間が発注するＩＴ関連業務の多くが、規模の大きい事業者に発注される傾向にあり、四国地域の小規模のＩＴ関連事業者は高い技術力を持ちながら、それを十分に活かせずにいます。
この状況を打開するためには、共同受注システムの構築を目指すＩＴ事業者が結束を高める必要があることが認識されてきました。
一方、このような状況下において、平成22年より四国四県のＩＴ関連事業者が集まり四国地域ＩＴネットワークを構築させ、四国の地域産業活性化への貢献を目的とし、互いに持てる技術を持ち寄り、また互いのネットワークを活用し、鋭意活動を続けています。
これまでに構築した四国地域ＩＴネットワークをさらに発展させ、共同受注システムの構築を実現させるため、そして現在の脆弱な経営基盤を強化していくためには、参加企業が互いに協力補完しあい、更なる安定と発展をめざしていく必要があると再確認しました。
ここに四国地域の意欲あるＩＴ関連事業者が結集して、四国ＩＴ協同組合を設立することになりました。
四国ＩＴ協同組合は、ＩＴ関連事業全般において、顧客ニーズに対応できる技術・ノウハウを持った四国地域のＩＴ関連事業者に対し門戸を広げ、組合員による相互扶助の精神及びビジネスにおける倫理観・信義を重んじて、活動を展開することを基本方針とします。意欲ある事業者が一枚岩となって、組合員相互の技術を持ちより、単独では対応し得ない課題を、共同の力で解決してゆくことを理念として活動していくものとします。
四国ＩＴ協同組合は、以上の基本方針・理念の下、共同受注、研究開発、教育等を推進することにより、各組合員のビジネスチャンスの拡大を図り、経営力、技術力の向上を目指します。